やっと病院の診察が終わって薬局に行くと、また症状や既往歴などを色々と聞かれて、「なんでまた話さないといけないんだろう…」と少し面倒に思ったことはありませんか？もちろん、薬局薬剤師も不必要にあれこれ聞いたりしている訳ではありません。一見面倒に思われがちなこのやり取り、実は処方薬をお渡しするうえでとても大事な内容だったりするのです。そこで、今回はよくある処方例としてセレコックス錠をとりあげて、患者さんに確認する内容とその理由について解説していきたいと思います♪
|
Rp.1 セレコックス錠100mg 2錠 分2朝夕食後 14日分 |
☆初めて処方される場合☆
薬局薬剤師：今日はどのような症状で病院に受診されましたか？
患者さん：今日は膝が痛くて受診しました。リハビリとあわせて、薬を飲むように言われました。
薬局薬剤師：今日は、炎症と痛みを抑える飲み薬が処方されています。お薬をお渡しする前に、いくつか確認させてください。
今までに体に合わなかった薬はありますか？
今まで痛み止めを飲んで喘息になったことはありますか？
また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、循環器疾患など、現在治療中のご病気はありますか？
患者さん：特にありません。
薬局薬剤師：今お使いのお薬はありますか？
患者さん：特に…ないですね。
☆2回目以降の場合☆
薬局薬剤師：セレコックスを飲まれて、効き目はいかがですか？
患者さん：リハビリを始めたのもあり、痛みは少し改善しました。
薬局薬剤師：胃が痛くなったり、眠気やめまいが出たり、何か気になる体調の変化はありますか？
患者さん：今のところ…特にそういう症状はないと思います。
☆長期継続の場合☆
薬局薬剤師：セレコックスを始めてから半年ほどになりますが、膝の痛みの具合はどうですか？
患者さん：リハビリも続けているので、痛みはだいぶ楽になりました。
薬局薬剤師：最近、胸が締め付けられるように痛くなったり、息苦しくなったり、手足のしびれやしゃべりにくさなどを感じたりすることはありませんか？
患者さん：特にないと思いますが…？
☆まとめ☆
よくある痛み止めでも、実は色々と確認しなくてはいけない内容があることがお分かり頂けたでしょうか？(^-^;また、副作用は飲み始めてからの時期によって出やすいものが違うことがあるので、いつもの薬でも、副作用の有無についてはきちんと確認する必要があります。副作用というと少し怖い印象をもたれがちですが、もちろん、必要な知識を持ち、適切に服用すれば、怖がる必要はありません。私たち薬局薬剤師も、患者さんとコミュニケーションをとりながら、薬の安全性と有効性を最大限に引き出すために尽力していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします(*^_^*)♪
