先日このブログでも紹介したベジメーターは、体内のカロテノイドの量を皮膚中のカロテノイドの量から推測することが出来る機械です。この記事では、そもそも一体『カロテノイド』とは何なのかについて、解説していきたいと思います。
近年、健康維持に役立つとして注目を集めている『カロテノイド』。これは、動植物に広く存在する黄色や赤色の色素で、進化の過程で紫外線などの酸化ストレスから身を守るために作り出されたと考えられています。身近な食べ物では、緑黄色野菜などの断面の色の濃い野菜(ほうれん草やトマトなど)に多く含まれています。
☆カロテノイドは『ファイトケミカル』の1つ
カロテノイドは私たちの健康維持に良い効果をもたらす植物性成分である『ファイトケミカル』の一つです。ファイトケミカルは、生命活動に必須の栄養素ではありませんが、生体機能の調節作用を持ち、成分によってさまざまな病気を予防する効果が期待されています。その働きから、食物繊維に続いて第7の栄養素として注目を集めています。
☆カロテノイドの働きとは?
カロテノイドには、様々な働きがあります。
特に、活性酸素を除去する力に優れ、強い抗酸化作用を持つことが知られています。体内に活性酸素が過剰に発生すると、細胞膜などが酸化してしまい、がんや動脈硬化、生活習慣病、老化などの原因になると考えられています。そこで、カロテノイドを十分に摂取すると、その強い抗酸化作用が発揮され、これらの疾患や老化を予防できる可能性があります。
また、目や皮膚、粘膜全般の機能を健やかに保つ働きもあり、視力低下や白内障、黄斑変性症などを予防する効果や美肌効果、風邪などの呼吸器疾患を予防する効果があると期待されています。