このブログでもたびたび取り上げているカロテノイド。今回は、その種類と期待される作用や働き、多く含まれる食品について、説明したいと思います!
カロテノイドには、大きく分けてカロテン類とキサントフィル類の2種類があります。これらは主に、化学構造上の違いによって分けられています。
カロテン類
…カロテノイドの中で、化学構造が炭素と水素のみで構成されるもの。主なものには、β-カロテンやリコピンなどがある。
◎β-カロテン
・主な作用や働き:抗酸化作用、がんの予防、生活習慣病(動脈硬化や高血圧など)の予防、免疫力の維持・向上、アンチエイジングなど
( ⇒ 生体内で一部がビタミンAに変換され、肌の健康維持、のどや鼻などの粘膜の保護、目の粘膜(結膜や角膜)の保護、視機能維持(特に暗順応=薄暗いところで物が見えるようになること)などに働く。)
・多く含まれる食品:にんじん、ほうれん草やかぼちゃなどの緑黄色野菜
◎リコピン
・主な作用や働き:抗酸化作用、がんの予防、生活習慣病(動脈硬化や高血圧など)の予防、肥満の予防、美肌効果、アンチエイジングなど
・多く含まれる食品:トマト、スイカやピンクグレープフルーツなどの赤い野菜・果物
キサントフィル類
…カロテノイドの中で、化学構造内に炭素と水素だけでなく、酸素原子(= O)も含むもの。主なものには、ルテインやβ‐クリプトキサンチンなどがある。
◎ルテイン
・主な作用や働き:抗酸化作用、ブルーライトなどの光刺激からの目の保護、黄斑変性症や白内障の予防、視機能の維持・改善(ぼやけやかすみの緩和)など
・多く含まれる食品:ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜
◎β―クリプトキサンチン
・主な作用や働き:抗酸化作用、がんの予防、生活習慣病(動脈硬化や高血圧など)の予防、免疫力の維持・向上、美肌効果、アンチエイジングなど
・多く含まれる食品:温州みかんやポンカンなどのオレンジ色の柑橘類
いかがでしたか?カロテノイドは、私たちの体の調子を整え、様々な病気から守ってくれる可能性のある頼もしい栄養素です。日々の食生活において、色の濃い野菜や果物を積極的に摂取することで、健康な毎日を送りたいですね♪