皆さま、こんにちは。
新お茶の水薬局では、現在、期間ごとにテーマを決めて、皆さまの眼の健康を応援する企画を実施しております(`・ω・´)✨
12月~1月のテーマは、ずばり、『目のエイジング(老化)』です!
今回は、このテーマに関連して、加齢がリスク因子となる目の疾患、『白内障』について、少しお話ししたいと思います♪
『白内障』とは?
白内障は、目の中のレンズである『水晶体』という部分が濁ってしまう疾患です。レンズが濁ってしまうと、外からの光が目の中に上手く入りにくくなり、眩しさや見えづらさといった症状を引き起こします。
白内障を引き起こす原因には様々なものがありますが、最も多いのが加齢・老化によるもの(いわゆる『加齢性白内障』)です。
この『加齢性白内障』、単に歳をとることだけでなく、その発生には、実は様々な因子が絡み合って関係していると考えられています。
様々な文献での報告から、喫煙、紫外線、薬物、糖尿病、体格指数、遺伝などがリスク因子となる可能性があると考えられています。
なぜ、水晶体が濁るのか?
水晶体には、『クリスタリン』というたんぱく質が多く含まれています。このクリスタリンが、規則正しい構造を保ち、正しく相互作用することによって、水晶体の透明性が保たれています。このクリスタリンが、様々な原因で『酸化』や『糖化』などを繰り返すと、構造変化や凝集、不溶化などを引き起こし、混濁の原因となると考えられています。
白内障を予防するためには?
先ほどの、水晶体が濁る原因のお話にも出てきたように、白内障の発生には、様々な原因によって発生する『酸化ストレス』と『糖化ストレス』が大きく関わっていることが分かっています。したがって、なるべく『酸化ストレス』と『糖化ストレス』を避けるような生活をすることが、予防につながると考えられます。
*具体的には…
①禁煙する。
②日頃から帽子やサングラスを使用して、眼の紫外線への暴露を避ける。
③抗酸化作用の高いビタミンを多く含む野菜や果物を積極的に摂取する。
④AGE(終末糖化産物)を多く含む食べ物を、多く摂らない。
⑤抗酸化物質や抗糖化物質を含むサプリメントを活用する。
などが挙げられます。
④にある“AGE”とは、たんぱく質と糖が加熱されて出来た物質のことで、老化を進める原因物質と考えられています。これが眼に蓄積すると白内障の一因となると言われているため、なるべく摂取を避けることが望ましいです。例えば、豚カツや唐揚げ、ステーキなど、揚げたり、焼いたりした動物性脂肪食品、ポテトチップスやフライドポテトなどはAGEが非常に多く含まれていると言われているので、あまり多く摂りすぎないようにしましょう。
『酸化ストレス』や『糖化ストレス』に負けない生活習慣で、白内障のリスク減少を目指しましょう!!