皆さま、こんにちは。
寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか⛄
さて、冬と言えば“乾燥の季節”というイメージがあります。
実際に湿度を測定した結果でも、やはり12月~2月のちょうど今頃が、1年の中で最も湿度が低くなると言われているようです。
ここで気になるのが、乾燥による肌トラブル…💦
そんな皆さまに、今回は『肌の乾燥と保湿剤』について少しお話ししたいと思います。
乾燥は肌トラブルの原因に!
私たちの肌の最も外側には『角層』というものがあり、これが潤いを保つことによって、肌のバリア機能(アレルギーの原因物質や細菌などの侵入から私たちの身体を守る機能)が維持されています。
肌が乾燥してくると、この『角層』が構造異常を起こし、十分なバリア機能を維持できなくなることによって、様々な肌トラブルの原因となります。
そこで、特に空気の乾燥する季節には、保湿剤を上手に使って、この『角層』の働きをサポートしてあげると、乾燥肌による肌トラブルの防止につながります。
ひとくちに『保湿剤』と言っても、実は様々な種類があります。
ここでは、保湿剤の種類とその特徴や使い分けについて、説明していきたいと思います。
保湿剤の働き方による種類と使い分け
保湿剤をその働き方によって分類すると、主に以下の2つの種類に分けられます。
①保湿性の高い成分を含み、直接的に角層の水分を増加させるもの
例)ヘパリン類似物質、尿素
②肌を覆うことによって水分蒸発を防ぎ、間接的に角層の水分を増やすもの
例)ワセリン
①に挙げた例のうち、ヘパリン類似物質(製品名:ヒルドイドクリームなど)は、高い保湿力を持つことから汎用されています。また、尿素(製品名:ウレパールクリーム、パスタロンクリームなど)は、角層における保湿力だけではなく、肌を柔らかくする働きもあることが知られているので、肌が乾くだけでなく、厚く硬くなる症状のある方にも使用されています。
②に挙げたワセリンは、刺激感が少ないという点では使いやすいですが、直接的な保湿作用はなく、また、使用感として多少べたつきがあるという点には注意が必要です。
保湿剤の剤形による使い分け
同じ有効成分を含む保湿剤でも、剤形(クリーム、ローションなど)が複数あるものもあります。
例)有効成分名:ヘパリン類似物質
上記の特徴を踏まえて考えると、例えば、使用部位に関していえば、次のような使い分けがおススメです。
・手や腕、ひざなど(外部からの刺激にさらされやすい場所)
⇒被覆性に優れているヒルドイドクリームやヒルドイドソフト軟膏
・背中やお腹などの広い部分や頭皮
⇒広い部分に素早く使用できるヒルドイドローション、ヒルドイドフォームやヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「日医工」
まだまだ続く乾燥の季節…💧
様々な保湿剤の特徴を理解して上手に保湿剤を使い、大切なお肌を乾燥から守りましょう(`・ω・´)✨