皆さん、こんにちは。
もうすぐ7月。
今年は6月中から気温の高い日が多く、今年も暑い夏になりそうですね…💦
ところで、気温が高くなってくると気になるのが、目薬の保存場所です。
そこで、今回は目薬を保存する場所(温度)について、少しお話したいと思います。
目薬の保存温度について
目薬は、安定性などの観点から、それぞれ保存する温度が決められています。
保存する温度に関する記載としては、主に以下のようなものがあります。
①室温保存
②常温保存
③冷所保存
『室温保存』とは?
『室温保存』と言われると、『冷蔵庫に入れないで、部屋に出しっぱなしでOKということね。』と思われる方も多いと思います。しかし、特に夏場は、注意が必要です!!
医薬品の保存に関して『室温』という場合、これは一概に部屋の温度を意味するのではありません。医薬品の保存に関して、“室温の定義は1~30℃”と日本薬局方で定められています。
つまり、『室温保存』ということは、“1~30℃の範囲内で保存してください。”ということを意味しているのです。
特に最近は、夏場に気温が30℃を超える日も多く、室温も上昇することが想像されます。したがって、室温保存の目薬をご使用の場合は、エアコンなどで室温を管理して頂くか、必要に応じて冷蔵庫に保存して頂く必要があります。
冷蔵庫には入れてはいけない目薬!?
さて、このようにお話してくると、『特に夏場は、目薬はとにかく冷蔵庫で保存ね!』と考えたくなるところですが、目薬の中には、“冷蔵庫での保存を避ける”必要があるものもあるので、注意が必要です。
例)リザベン点眼液(有効成分名:トラニラスト)
リザベン点眼液は『室温保存』のお薬ですが、添付文書の以下のような記載があります。
“本剤を冷蔵庫等で保存すると、結晶が析出することがあるので避けること”
(リザベン点眼液添付文書より、一部抜粋)
いかがでしたか?
今お使いの目薬の保管温度が気になったら、点眼ボトルや包装に記載があることが多いので、確認してみましょう。
ちなみに、『常温保存』は、”15~25℃の範囲内で保存”を意味しています。
何かご不明な点があれば、お気軽に薬剤師までご相談ください(^ ^)♪